せかいのひとびと   byヤン

まっくらな部屋で目を覚ましたら5時32分。いつもの時間。
さて、きょうは何をするんだったかなと、ふとんの中でぼうっと考えていて、気
がついた。
1月17日。
20年前のきょうこの時刻。
朝のコーヒーを入れて、とりあえずの平穏に感謝して、また、思った。
いまわたしにできる精一杯のことをしよう。
新聞、祈りの一面をめくると、宗教戦争の記事。神にささげるいのち。爆発させ
られる少女。
それでも、また、思った。
いまわたしにできる精一杯のことをしよう。
けれどもわたしになにができるのだろう。
読み聞かせには向かないけれど、大好きな絵本があります。
『せかいのひとびと』ピーター・スピア作・評論社刊
地球上の人々がどんなに違っているか、興味と好奇心に駆られて細かく詳しく楽
しく見てしまいます。
みんな同じだったらどんなにつまらないか。うしろから2番目の見開きページ
に、灰色の町が描かれます。
さいごのページをめくると、この町のなんと雑多で美しいことでしょう。
この美しさをなぜ認め合えないのか。地球の片隅の初老の主婦にはまったく理解
できません。
30年以上前に出版された本です。わが子と読み続けてきました。
やはり、いまわたしにできる精一杯のことをしよう。           ヤン

1 thought on “せかいのひとびと   byヤン

  1. 新聞を見て、テレビを見て、
    今日は何度も涙が出てきました。
    娘もひとりで黙祷していました。
    私も精一杯がんばりたいと思います。
    前のジミーさんのとこにもまたまた(すみません)大量にカキコミました…

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